どーもゆめおいパパです。
消防団って聞くとどんなイメージでしょうか?
あまり良いイメージがないのではないでしょうか?先日も幽霊団員に7900万円が支払われていたというニュースがありました。
年が明けた今年も静岡県の消防団で1100万円の着服が発覚しニュースになりました。
ここ2年で1億円以上の税金が幽霊団員に無駄遣いされています。実際は消防団員が不正に使い込んでいます。
そして僕の住む山梨でも横領事件がありました。
僕も地元の消防団に入っています。
もちろん嫌々活動しています。
僕の所属する消防団は年に3回の飲み会、1回の活動しか活動がないため比較的楽な団です。
しかし、若手が入ってこないので30代後半、団歴16年なのに未だに若手です。
そんな消防団について今回記事を書いていきます!!
もくじ
そもそも消防団とは
消防団は、常勤の消防職員が勤務する消防署とは異なり、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、その地域での経験を活かした消火活動・救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員です。
総務省HPから
消防団の現状
消防団は全国的に人手不足、高齢化が問題となっています。
先ほども書きましたが、僕は30代後半で団歴16年なのに若手です。しかも下から2番目で、一番若いのが1つ下の後輩で団歴14年・・・終わってます。
若い人が入ってこない理由(僕の周りの人の話を元にしてます)
- 消防(勧誘)が嫌で実家・地元を離れる若者が多い
- ポンプ操法大会が嫌で入りたくない
- 出初式が嫌で入りたくない
- お酒の席が嫌で入りたくない
- 仕事の後、前の訓練が嫌だ
などなど、自分の周りの同僚、若者に聞くとこう言った理由が多かったです。
消防団に入りたくないがためにわざわざ隣町に引越している人がいるんですよね。
実際はどうなの?
僕の所属する団はお酒の強要は無いですし、訓練もありません。
他の地域の話を聞いてもお酒の強要は今時の消防団にはほとんど無いようです。
ですのでお酒が苦手で不安を感じている方はそんなに心配しなくて大丈夫だと思います。
活動も基本的に部長・班長・機関員以外は殆ど仕事はありません。
火災が発生しても火災現場に必ず行く必要はありません。
というか勝手に出動すると市から怒られます。火災が発生した場合は例え目の前で火災が発生していても一旦所属する地域のポンプ小屋に集まり、市からの要請が出て初めて出動することになります。
集合といってもみんな一般人なので仕事で留守にしているので基本的に日中は集まらないです。
冒頭にあった幽霊団員問題
僕も1度地元から離れた時期があります。
その際に退団すると、当時の部長と話をして退団しました。
しかし、実際は退団申請をされずに幽霊団員として残されていました。
その間の団員報酬は団に支払われ、団員たちの飲食代として利用されていました。
他の団でも同様の話を聞きます。
ニュースにある金額以上に税金が無駄に支払われていると僕は思っています。
ちなみに消防団の団員報酬(年)は下記の通り
団員報酬 | 全国平均 | 36500円 |
---|---|---|
団員報酬 | 北杜市 | 12500円 |
活動手当 | 全国平均 | 7000円 |
活動手当 | 北杜市 | 3500円 |
北杜市は少ないです。
とは言え幽霊団員が多いほど消防団に入る報酬は増えるので団からすれば大きいですよね。
また、出動一回につき出動手当500円が支給されます。これは時間関係なく1回500円です。
ポンプ操法の訓練は3時間程度なので時給換算すると約170円。
お小遣いか!!今時小学生でもこんな金額じゃお手伝いしないわ!!
ちなみに、山梨県内で消防団の団員報酬・活動手当を着服した横領したニュースが数年前にあり、今年から北杜市消防団は個人に振り込むようになりました。
しかし、実際は振り込み後強制的に徴収されています。
消防団 辞められない 日本しね
以前、団員の方が市役所で退団する方法を聞いたそうです。
定年は存在せず、85歳くらいまでは市として許容範囲です・・・とのこと
北杜市終わってる。
僕の地区ではこのままでは30年後に50歳以下の若者は0人です。
このままでは消防団以前に自治会としての活動も不可能になります。
消防団を退団する方法
正式な申請方法は部長に退団申請の用紙を提出し、部長経由で市に提出することのなっています。
実際は市が決めている定員数の関係上、幽霊団員としてでも名前を残してくれと頼まれます。
断っても書類を提出するのは部長次第で、結果提出されずに幽霊団員になってしまうケースが殆どです。
僕もそうでした。後日幽霊団員で良いから名前だけ貸してくれとお願いされました。
部長も一団員のため、個人的には辞めてもらっても構わないが、年上の先輩が
- 活動手当・団員報酬が減る
- 役員のローテーションの間隔が短くなる
と文句を言われてしまうので、辞めさせたくても辞めさせれない状態になっています。
大掛かりな見直しが必要 今やらないと手遅れになる!!
定員数の確保が無理で定員割れが発生している団がいくつもあります。
その大半は若者が市外・県外に引っ越してしまって新人が入団しないことが原因です。
新人、若手が入ってこない理由は先程も書きました。
消防団は昔の風習が強く、昔と同様の活動をする事が困難になってきています。
ちなみにですが・・・
高齢化、人手不足と言われているがどの地域も定員がここ数年一定で安定している。何が問題なの?
定員割れを出すなと言われ、仕方なく50歳になっても抜けられずに入っている。退団届けを出したら、上記の理由で部長が却下してやめられない。
今年、支所の方から今後のためにどんどん退団者を出して欲しいと依頼がありました。高齢者で辞めたいけど辞めれなかった人をどんどん退団させてくれと。
そうでもしないと北杜市地域課は活動内容の見直しをしてくれない。
と言うことで町内の各区に依頼を出しましたが、頭の悪い高齢者がそんなわけにはいかない!!と退団しない区が複数ありました。
僕の区もそうです。本当に終わってます。
という負のサイクルになっているので、僕個人的には下記のような改革が必要だと思っています。
消防団の廃止・・・令和の時代に必要ない
田舎には働ける企業がないため、隣の市、それ以上に離れたところにまで通勤している人ばかりです。
勤務形態も様々で、公務員のような土日祝休みという団員は少数です。
また、居住地が隣町だけど実家の消防団に入っている団員も多いです。
僕もその1人です。
そのため、その地域に住んでいない、日中居ない団員ばかりになり有事の際に消防団としての活動が出来ません。
このままでは消防団の紹介(引用)にある活動が出来ないんです。
今は昭和ではなく平成でもなく令和です。
いつまでも過去と同じことは出来ません。
僕が考える本来あるべき消防団
働き盛りで昼も夜も仕事で留守にしている若者よりも定年を迎え、常に家にいることの出来る方がやるべきです。
有事の際に素早い対応が出来るのは正直働き盛りの若者よりも家にいる高齢者です。
自治会に防災?という役を新設する
交通安全協会、愛育、民生員のように2年•3年を一期としてその地域に住む自治会員3〜5名が交代で防災活動を行うようにする。
国、県、市のお得意の他人任せ戦法です。
または交番のように本職の消防士を配置するべき。
現在のポンプ小屋(詰所)を有効活用する。
メリット
- 団員報酬が必要なくなる
- 寄付金(違法な集金活動)も発生しないため税金も個人負担も無くなる
- 交代でローテーションすることで自治会員全体で防災意識が高まる
- 自治会の仕事なので出初め・ポンプ操法大会が必要なくなり経費の削減になる
以上が僕の考える今後の消防団です。
高齢者にできるわけがないと言われますが、火災の発生原因のほとんどが高齢者が原因です。
北杜市の9割以上の火災は高齢者と聞いています。
庭や畑で火を燃やしていて建物や、山に火が燃え広がる火災がほとんどです。
自らが防災の役を勤めることで消防・防災意識が高まると思います。
そして、市が85歳まで許容するとはっきり言っているため問題ないと思っています。
もし、問題があるなら、現在60歳以上で活動している消防団員はどうするのでしょうか?
デメリット
- 団員報酬が貰えない
- 旅行に行けない
- 寄付金を使って飲食が出来なくなる
正直どうでも良いです。
40代後半の人以外の殆どの団員がやりたいと思っていないので、むしろメリットと思っています。
そもそも寄付金は違法行為であり近年では寄付金集めを禁止にしている消防団もあります。
消防団はみんなが通る道なんだ!やるしかないんだ!と言いますが・・・
以前地区長の集まる会議に出た際に50〜60歳代の人たちに消防団はみんなが通る道なんだ!!やるしかないんだ!!言われたことがあります。
と聞いたところ40歳が定年でその場にいる人全員が40歳で退団したと言っていました。
と言ったらみんな黙ってしまいました。
まとめ
消防団はもはや誰もやりたがらないボランティア集団です。
- 消防団に入りたくないがために若者が市街に流出している
- 市外・県外に仕事を探している。
など消防団の存在が市政に悪影響を与えています。
近い将来大きな問題になると思うので一刻も早く消防団のあり方を見直してもらいたいです。
ちなみに消防団は嫌いですが、やっていて良かったことがあるのも事実です。
もし消防団の勧誘を受けていて困っていたら・・・断って良いと思いますが、その地域で生きていくなら入団するのもアリだと思います。
それでは!!